転妻愛歌。

元転勤族の妻の2歳差サバイバル育児。

転勤に伴う出産後のトラブル。生後1か月健診を断られてしまった

耳でたこ焼きが焼けるぐらい何度目かの話になる。旦那の会社は社員の家庭の事情なんてまったく考えてくれなかった、しつこく何度でも言いたくなるほど。

その中のひとつが「妊娠9か月のときに転勤(滋賀→徳島)の辞令が出たこと」だ。

2人目を妊娠したときなんとなく「今年転勤になったらどうしよう」と思ってはいた。でも、まさかもう臨月のこのタイミングで。

 

出産できる病院がないため、一人で残って産むことに

どれだけ文句を言っても呪いの言葉を吐いても、会社の決定は覆るわけはなく、旦那も転勤を拒否するわけがなく、あっけなく転勤は決まった。引っ越し先の徳島で臨月の妊婦を受け入れてくれる病院なんてない。選択肢は一つしかなかった。

 

旦那だけ先に単身徳島で生活を始め、わたし(とお腹の子)と長女は滋賀に残ること。出産予定日まで約2週間、ウイークリーマンション(ワンルーム)で長女との密室生活が始まった。会社からお金?出るわけないですよね。全部自腹。ほんと鬼。キングオブ鬼。

 

そこらへんの話は↓の記事をご覧ください(実家・義実家を頼れない方の2人目出産前後の過ごし方、もしかしたら参考になるかもしれません)

 

www.ten-uta.com

 

1か月健診を拒否された

出産後、わたしは滋賀から離れて県外の義実家にいた。長女が高熱を出したり、わたしも次女も風邪でダウンしたりと地獄のような毎日だった。

それも落ち着いたころ、気づけば次女の1か月健診の時期になっていた。問題がなければ徳島に行って、旦那と合流しなければ……。


まずは、近くの市民病院に電話をかけてみた。「1か月健診ぐらい、どこでも受けられるよね」この考えが甘かった。

 

「無理です。出産された産院に行ってください」

 

感情を一切入れずに話す女性の声。いまだに思い出せる。衝撃だった。無理って何が?どうして??

 

「出産された産院でないと、妊娠中と出産時の様子が分かりませんよね。だから診れません」

 

義実家から滋賀の産院まで電車で約2時間。生後1か月の子を電車に乗せていけと?義実家だから車もない。タクシーを頼めってこと?新生児用のチャイルドシートってあるのかな……。

一瞬で頭の中がいっぱいになった。色んな思いがのど元で突っかかって、焼けるように熱かった。

 

「出産前、何も問題はありませんでした。母子手帳をみてもらえればわかります。夫が転勤族なので、滋賀で出産し、産後こちらで1か月過ごしました。

ここから滋賀の産院に行くには2時間かかります。生後1か月の子を長時間電車に乗せるのは怖いです。どうにかなりませんか?」

 

答えはNOだった。悩む様子もなかった。あまりにしつこくわたしが食い下がるもんだから、途中電話を保留にして上司に相談に行ったようだけれど、それでも答えは同じだった。
母子手帳上問題がなくても、カルテがないから詳しくはわからない。何かあったら責任が取れない。だからといって1か月の子を長時間電車に乗せるのはよくないけどね、らしい。

 

怒りと失望で叫びそうになって、何も言えずに電話を切った。わたしのせいじゃないのに。この子のせいじゃないのに。どうして診てもらえないのか。

 

この記事を書きながら今でも指先が冷たくなる。転勤生活でツラくて落ち込んだこと、何度もあるけれど、そのうちの一つ。

 

近くの小児科で1か月健診を受けた

へこんでいても仕方ない。とにかくどこかで診てもらう必要がある。

徳島に行ってからでは、土地勘のないところでゼロから病院探しになる。それでなくてもワンオペ育児になるから、長女を預ける先がない。確実に検診に行かないままになってしまう。今行くしかない。

 

「産婦人科でなくても、小児科だったら診てもらえるのでは」そう思ってすぐに小児科にお願いしてみた。あっけないほど快く受け入れてくれた。「大丈夫ですよ、何も問題ないですよ」この言葉にどれほど救われたことか。

 

自分の健診は、小児科とは別のレディースクリニックにお願いした。特に事情も聞かれなかった。それだけで涙が出た。

 

転勤生活は、どうにもできない圧力との闘い

「転勤生活を楽しめるか、それとも嘆いて過ごすかは本人次第」

それはある程度正しい。でも、自分の気持ちだけではどうしようもないことが度々起こる。

 

転勤のタイミング、住まい、お金……大きなことから細かいことまで、決定権は他者(会社)にあって、それに翻弄されながら生活している。

 

さまざまなトラブルが起こり、なんとかそれらを乗り越えても、そのたび体力と心がすり減っていく。理不尽な会社の犠牲者であるはずの旦那でさえも、敵と化してしまう。

 

会社の指示にあらがうこともない旦那に対する信頼が、どんどんなくなっていく。転勤生活が終わった今でも、ずっとわだかまりは残っている。